2009 Fiscal Year Annual Research Report
映像文法に基づいた映像メディア・リテラシーのための撮影技法学習自動支援技術の研究
Project/Area Number |
20500855
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Research Institution | Ryukoku University |
Principal Investigator |
熊野 雅仁 Ryukoku University, 理工学部, 実験講師 (50319498)
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Keywords | コンテンツ / 芸術諸学 / 知能機械 / 知能機械 / 映像理論 |
Research Abstract |
初心者のカメラワークの癖が含まれた映像データ収集をさらに継続し、その分類法や助言・指南法に関する方策をオフライン型撮影助言・指南システムとして自動化する手法について研究・開発を行った。オンライン型の撮影訓練システムと連携した撮影訓練手法についても研究を行った。オンライン型撮影訓練システムにおいて、実映像中にCGを融合するAR技術の導入法としてARToolKitなど、実時間処理が可能なAR開発環境による撮影法では、マーカが視界から消えるたびにCGが消えてしまうという問題が発生しやすく、カメラワークの訓練において、カメラの動きに制約が生じるため、訓練環境としては優れているとはいえない。そこで、PTAM(Parallel Tracking and Mapping)法によるマーカ非依存のAR環境による開発を行った。その結果、ARToolkitによるAR環境と比較して、計算負荷が多いことから、カメラの早い動きにおいて、処理が遅くなるという問題が生じた。初心者のカメラワークでは、小刻みに動くことが問題となるが、この動きを精度よく捉えるためには、高いフレームレートを維持する必要がある。しかし、AR環境の処理に負荷がかかり、カメラワーク解析とAR環境の処理を同時に行った上で高速処理を維持することに問題が生じた。このため、より高速な処理を行うための研究が必要となっている。また、メディア・リテラシーでは、その体系的知識を整理する必要がある。映像文法という観点だけでなく、古代ギリシアの言語に関するトリヴィアムは、文法だけでなく、レトリック、弁証法を含めた三学となっており、この観点に基づく映像知識の整理に着手した。
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