2009 Fiscal Year Annual Research Report
数学的学力の多様化に対応するためのデータベース及びeラーニングシステムの構築
Project/Area Number |
20500862
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Research Institution | Tokyo Metropolitan College of Industrial Technology |
Principal Investigator |
斎藤 純一 Tokyo Metropolitan College of Industrial Technology, ものづくり工学科, 准教授 (00469579)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
向山 一男 東京都立産業技術高等専門学校, ものづくり工学科, 教授 (60219847)
小野 智明 東京都立産業技術高等専門学校, ものづくり工学科, 教授 (00224270)
中屋 秀樹 東京都立産業技術高等専門学校, ものづくり工学科, 准教授 (20271489)
竹居 賢治 東京都立産業技術高等専門学校, ものづくり工学科, 准教授 (90390426)
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Keywords | eラーニング / データベース / 学力の多様化 / リメディアル教育 |
Research Abstract |
本研究は数学的学力の多様化に対応する,データベースを兼ねたeラーニングシステムの構築が目的であり,構築の内容がデータベースとeラーニングの2つに大別されるため,以下ではその2つを区別して実績の概要を述べることにする. データベースの部分については,昨年度の時点で収集した中学数学の一部の単元(展開や因数分解,2次方程式)および高校数学の主要な単元(整式・分数式の計算,高次方程式,三角比と三角関数に関する公式,指数対数の計算・指数関数・対数関数,場合の数,数列)に関する問題のほぼすべてを,パソコン上およびプリントアウトして使用できるような形にコンテンツ化した.コンテンツはすべて昨年度と同様,回答形式が穴埋め形式と筆記式の2通りを用意し難易度を2段階とした.加えて穴埋め形式を利用して模範解答を表示するように工夫したことで,利用する学生が自学自習しやすくなるようなコンテンツとなったと考えられる.また,問題に含まれる数値や式をランダムに表示するようにし,単元ごとのコンテンツでそれぞれ約40~1000枚ほどの,問題が異なった演習プリントが得られるようにプログラムを組んだ.今後は,微分積分学や微分方程式などの大学初等年度程度の問題収集とコンテンツ化が課題となる. eラーニングの部分については,昨年度に構築した計算力向上に寄与できるシステムの仮運用を行い実際に計算力向上に役立てたか,その調査を行う予定であった.しかし仮の運用であったため,システムそのものが計算力向上の寄与に本質的に貢献したかどうかを調査・判断することは困難であった.ただしシステムの構築については一つの節目を迎えたため,日本数学教育学会高専・大学部会論文誌にてeラーニングシステムの概要を発表した.本年度はしっかりとした運用および調査を行い,フィードバックを行うことが今後の課題となる.
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