2008 Fiscal Year Annual Research Report
教育の質保証・国際標準化に即したeラーニング実践ガイドの策定と普及
Project/Area Number |
20500865
|
Research Institution | National Institute of Multimedia Education |
Principal Investigator |
篠原 正典 National Institute of Multimedia Education, 研究開発部, 教授 (60392289)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
仲林 清 独立行政法人メディア教育開発センター, 研究開発部, 教授 (20462765)
尾崎 史郎 独立行政法人メディア教育開発センター, 研究開発部, 教授 (50415460)
青木 久美子 独立行政法人メディア教育開発センター, 研究開発部, 准教授 (90392290)
葉田 善章 独立行政法人メディア教育開発センター, 研究開発部, 准教授 (00392291)
|
Keywords | eラーニング実践ガイド / 教材開発 / 学習管理システム / 質保証 / 著作権 / eラーニングの効果 |
Research Abstract |
国内の高等教育におけるeラーニングを中心としたICT活用教育は、海外の先進国に比較して非常に遅れている。国内の大学等で組織的な取り組みが進まない理由は、学習管理システムなどのシステム開発や教材開発などのスキル不足や要員不足、著作権などの従来の対面授業にない新たな問題への取り組みへの知識やノウハウ不足、そして実践のための予算不足などが、その主要な要因となっている。そもそも、このような要因や予算が不足している理由には、eラーニングの効果や利点が学内で共有化されていないという実情がある。そこで、eラーニング実践に必要な観点に関して大学から出される種々の疑問や質問に回答する形式でガイドブックの第1版を策定した。 ガイドブックは利用者をeラーニングの導入段階あるいは推進段階にある教員を主な対象としている・重要と判断した項目は、eラーニングの、(1)海外の動向や現状、(2)導入目的や効果、(3)利用や方法、(4)質保証、(5)学習管理シスデムやツール、(6)情報セキュリティ、(7)教材開発、(8)学習評価、(9)学習者支援・教員支援・組織、(10)著作権、(11)国際標準化である。第1版ではこれらの項目に関して、111の想定質問を抽出した。例えば、「eラーニングを導入している大学の導入目的は何か?」、「対面授業と組み合わせる場合、どのような場合にeラーニングを使えばよいか?」、「eラーニングではどのような教材が使われているのか?」といったものである。これらのそれぞれの質問に600〜1200文字で回答した構成のガイドブックを策定した。第1版は既にhttp://www.nime.ac.jp/usable/guidebook.html上で公開している。利用者からの意見を基に、内容の修正を行っていくと共に、さらにeラーニング実践に重要な内容をQ&Aの形式で追加していく。
|