2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20500881
|
Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
西谷 忠師 秋田大学, 工学資源学研究科, 教授 (10134082)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂中 伸也 秋田大学, 工学資源学研究科, 助教 (20323131)
|
Keywords | ループコイル / 遺跡探査 / 地下構造 / 周波数特性 / 異方性 |
Research Abstract |
(これまでの結果) 送信ループコイルと受信ループコイルの形状、コイルの巻き数、入力信号を変えた探査装置を試作し検証した結果、送信信号として正弦波を用いることが適切であり、直交する3つのコイルに異なる周波数の信号を入力して一次磁場を発生させることが、フィールドでの作業と解析に効果的であることを明らかにした。 (本年度の結果) 本年度はこれまでの結果を基に探査用の送信ループコイルと受信ループコイルを製作した。直交する3つのコイルから異なる周波数で送信し、受信ループコイルで信号を検知した。ループコイルに流す電流と出力磁場の関係を把握し、受信した磁場の較正を行った。特定の周波数に注目することにより地下構造物を捉えることが可能であり、直交するコイルからも構造を示唆する信号を検出することが出来た。人工的に作った構造物の上で実際に送信ループから信号を発生させ、受信ループコイルで信号を記録した。格子状に測定を行い、磁場強度の減衰傾向から人工構造物の位置を明らかにすることが出来た。効率的な解釈のためには、測定値から一次磁場成分を除去した二次磁場成分を用いれば良いこと、距離による減衰を補正すれば地下構造の特徴をより明確に示せることを明らかにした。一次磁場の補正には多項式近似式を用いることが解析を行う上で有利であることがわかった。また、効率的な探査のためには装置の重量も重要なファクターであることを示した。
|