2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20510074
|
Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
高橋 敬雄 Niigata University, 自然科学系, 教授 (70134955)
|
Keywords | ダイオキシン類 / 光分解 / 太陽光 / 過酸化水素水 / 攪拌 / 水田土壌 / ゴミ焼却炉周辺土壌 / 河口底質 |
Research Abstract |
a.水田土壌:19年度までに、水田土壌を試料とし、キセノン光または水銀光と、H_2O_2とを併用し作用させると、試料中ダイオキシン類は等価毒性(TEQ)濃度で約95%除去された。本助成研究1年目(平成20年度)においては、(1)8・9月期の太陽光とH_2O_2の併用で水田土壌中ダイオキシンは毒性等価(TEQ)濃度で98%除去できた。 b.廃棄物焼却場周辺土壌:同じく20年度において、(2)クセノンランプ光とH_2O_2の併用で、廃棄物焼却場周辺土壌中のダイオキシン(環境基準値を超える1,200pg/g)はTEQ濃度で約80%除去された。 21年度においては、(3)太陽光とH_2O_2の併用で、同じ試料中のダイオキセンはTEQ濃度で約85%除去され、更に照射時間を36時間から72時間にしたところ、99%除去された。 c.河口底質:河口底質(環境基準値を超える175pg/g)を試料とし、太陽光とH_2O_2の併用で、試料に含まれるダイオキシン類を照射時間72時間で98%除去できた。 d.総じて、水田土壌・廃棄物焼却場周辺土壌・河口底質に含まれるダイオキシン類を、人工光によらず、太陽光とH_2O_2の併用で、概ね全て分解できる条件を見いだした。また各反応における異性体組成を正確に計測し、22年度における反応機構の明確化に備えることが出来た。
|
Research Products
(2 results)