2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20510115
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
松下 慶寿 Tokyo Institute of Technology, 大学院・理工学研究科, 助教 (80240753)
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Keywords | マイクロリアクター / 光触媒 |
Research Abstract |
光触媒を担持したマイクロ流路に気体と液体を同時に注入し層流を形成させれば、液相の出発物質に関しては見かけの比表面積が高まり、また蒸気圧のある生成物は気相へ抽出されるため、触媒によって生じた活性種によりさらに副反応が進行するような問題が避けられる。収率の向上、バッチ反応系と異なる新たな選択性の発現が期待される。実際にレイノルズの小さいマイクロ流路内に生じる多相流を用いてマクロ系では実現できない、光触媒の表面近傍数μm程度のみを用いる特殊な反応場をマイクロ流路中に形成、制御した。これにより、従来法では困難であった二酸化炭素の多電子還元の実現や、水の分解における光触媒反応の逆反応の抑制に大きな効果が見られることが明らかとなった。さらにアミンのアルキル化や、本研究で初めて見いだされたアミンのメトキシ化の効率が多相流の形成により大きく向上させられることを示した。
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