2010 Fiscal Year Annual Research Report
社会における納期制約のリスクと多期間問題に関する数理的研究
Project/Area Number |
20510130
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Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
松井 正之 電気通信大学, 情報理工学研究科, 教授 (00034413)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 久志 首都大学東京, システムデザイン研究科, 教授 (60231677)
孫 晶 名古屋工業大学, 工学研究科, 助教 (20581010)
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Keywords | 多期間制約サイクル問題 / 最適切替 / 最適配置 / 生産座席予約問題 / 生産ライン |
Research Abstract |
本年度は,より複雑な多期間制約サイクルモデル(従属期間モデル)に対して最適配置問題の解法検討及び配置則の検討を期間リスク・ノンリセット及びリスク・リセットモデルに対して行った。そして,その結果を利用し(生産管理,品質管理,信頼性工学)各分野固有の問題に対し新見地からの解法及び配置則の検討を行った。 1.期間リスク・ノンリセットのモデル システム信頼度の近似式やシステムの最適構成算出方法または設備配置の最適配置算出方法の考えを応用し、一般的な加工時間分布の時の期間リスク・ノンリセットのモデルに対する期待コストの導出及びこれを用いた最適配置解法アルゴリズムを提案した。そして数値実験により、その有効性を実証した。 2.期間リスク・リセットモデル 期間リスク・リセットモデルについては、 (1)通常の作業者と特殊な作業者の2種類の作業者が存在する場合を考え、特殊な作業者が1、2名の時の最適配置法則を提案、また、3人以上の場合には、数値実験の結果を用いて最適配置法則をの検討を行った。特に (2)2種類の作業者が存在する場合には、コストと作業者の加工時間分布の関係によって最適配置を導出可能な旨定理を提案した。 (3)3種類の作業者が存在する場合にも数値実験により最適配置法則を提案した。 3.多期間制約サイクルモデル問題から固有問題へのフィードバック 上記で得られた多期間制約サイクルモデルに対する結果を利用し,生産管理,品質管理及び信頼性工学等の固有問題に対し新見地からの解法及び配置則の検討を行った。
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