2009 Fiscal Year Annual Research Report
自動設定機能を備えた最適化問題用オンライン・ソルバーの構築と公開
Project/Area Number |
20510143
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Research Institution | Chuo University |
Principal Investigator |
藤澤 克樹 Chuo University, 理工学部, 准教授 (40303854)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
後藤 順哉 中央大学, 理工学部, 准教授 (40334031)
野々谷 宏司 法政大学, デザイン工学部, 准教授 (40324678)
梅谷 俊治 大阪大学, 情報科学研究科, 准教授 (80367820)
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Keywords | 最適化問題 / オペレーションズ・リサーチ / HPC(高性能計算) / クラスタコンピューティング / グリッドコンピューティング / クラウドコンピューティング / マルチスレッドコンピューティング / 数理計画問題 |
Research Abstract |
21年度は研究実施計画に基づいて以下の研究、開発を行った。 1. 最適化問題用オンライン・ソルバーに関する基盤システムの開発とインターフェイスの改善 20年度に作成したオンライン・ソルバー(http://sdpa.indsys.chuo-u.ac.jp)に加えて、より使い勝手の良い入出力インターフェイスを搭載して、ほぼリアルタイムに実行状況を表示する機能を持った新オンライン・ソルバーの構築と公開を行った(http://laqua.indsys.chuo-u.ac.jp)。 2. 半正定値計画問題に対する最適化ソフトウェアの開発 半正定値計画問題に対するソフトウェア(SDPA)に対して、メモリの階層構造を可能な範囲で考慮し資源共有等によるボトルネックの発生を防ぐことによって大幅な高速化、高性能化を達成した。コンピュータの計算能力やメモリバンド幅などに応じて、マルチコアCPU上で自動的に並列計算が行う仕組みを構築した(動的負荷分散も含む) 3. 大規模最短路問題に対するダイクストラ法の高速化 最短路オンライン・ソルバー(http://opt.indsys.chuo-u.ac.jp/portal)に登録されているダイクストラ法の高速化を行った。大規模最短路問題に対してメモリ階層構造を考慮して,汎用的かつ効率的に高速化を行うための実装方法を提案した.本手法で実装されたバイナリ・ヒープを適用したダイクストラ法は,実行性能,安定性,メモリ要求量などを他の実装と比較すると総合的に最も優れているといえる。
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Research Products
(20 results)