2009 Fiscal Year Annual Research Report
頑健性を重視した動的スケジューリングの実用モデルの開発
Project/Area Number |
20510151
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Research Institution | Setsunan University |
Principal Investigator |
諏訪 晴彦 Setsunan University, 工学部, 准教授 (40299029)
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Keywords | プロジェクト管理 / スケジューリング方策 / 動的スケジューリング / 頑健性 / 意思決定モデル / 不確実性 |
Research Abstract |
実際に利用されているスケジューラやプロジェクトの計画・運用の実状を把握するために,鉄鋼や情報システム系等の会社・事業所を訪問した。担当者へのインタビューを通じて実用モデルの実現への重要な知見を得た(研究実施計画(1))。また,プロジェクトなどのスケジューリングについて,その確実性への対処に関する書籍(Disruption Management等)や論文から,意思決定モデルの分類整理を試みた(研究実施計画(2))。とくに人的資源の変化・変動に起因する不確実性について,系統だった整理ができたように思われる.この成果は現在準備中の投稿論文に反映する予定である. いくつかの商用パッケージ(Microsoft Project等)を購入し,従前のダミーに基づくスケジューリング手法の実用性に関する検証を進めた(研究実施計画(3))。商用パッケージの基本特性を把握した上で簡単な実験システムを構築し比較実験を実施し,有益なデータを得た。しかし詳細比較を行うには,提案手法を商用パッケージのアドオンツールとして新たにプログラムを構築する必要がある。現在,その移行作業を進めている。 最後に当該研究で基軸となる「マッチアップ戦略」について,より現実的な意思決定モデルを構築すべく,まずはそのプロトタイプとしてのシミュレーションモデルを詳細に検討した(研究実施計画(4))。現実に即した実験スキームに基づいて,種々の数値シミュレーションを実施し,有効なデータが得られつつある。一定の成果が得られ次第,論文としてまとめる予定である。
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Research Products
(7 results)