2010 Fiscal Year Annual Research Report
頑健性を重視した動的スケジューリングの実用モデルの開発
Project/Area Number |
20510151
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Research Institution | Setsunan University |
Principal Investigator |
諏訪 晴彦 摂南大学, 理工学部, 教授 (40299029)
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Keywords | プロジェクト管理 / スケジューリング方策 / 動的スケジューリング / 頑健性 / 意思決定モデル / 不確実性 |
Research Abstract |
昨年度に引き続いて,スケジューラやプロジェクトの計画・運用の実際の状況を把握するために,いくつかの会社を訪問した(研究実施計画(1))。昨年度に購入した書籍や,電子ジャーナルに基づいて,プロジェクト・スケジューリングの意思決定方法に関する新たな分類整理を試みた(研究実施計画(2))。資源の変動に起因する不確実性を基軸として,プロジェクトを構成するアクティビティの作業時間の見積もり方法について整理ができた。頑健性向上に意味を持つ作業時間のモデルの構築(研究実施計画(3))について,古典的な三点見積もり法(作業時間がベータ分布にしたがうことを仮定)を発展させる形で,各アクティビティの作業開始時刻の予測値を算出する方法を新たに開発した。この作業開始の予測値を用いたプロジェクト・スケジュールの生成法の有用性を実験システム上で検討し,いくつかの基礎的知見を得た。この方法が実用モデルとしてどこまで有用であるかは継続的な実験が必要である。
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