2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20510155
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
小山 富士雄 東京大学, 環境安全研究センター, 客員研究員 (50436565)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
土橋 律 東京大学, 工学系研究科, 教授 (30237177)
刈間 理介 東京大学, 環境安全研究センター, 准教授 (50281308)
三浦 竜一 東京大学, ライフサイエンス研究倫理支援室, 教授 (00322074)
飯本 武志 東京大学, 環境安全本部, 准教授 (80302678)
林 瑠美子 東京大学, 環境安全本部, 助教 (50508421)
|
Keywords | 安全システム / 経営システム / 組織行動 / 組織の健全性 |
Research Abstract |
産業界や公的機関等で発生した各種事故や不祥事の再発防止に向けて、従来行われてきた原因究明や再発防止に向けての提言から欠落している部分に焦点を当て、これらの背景にあるその組織特有の欠陥や組織の安全文化欠落等の組織要因とヒューマンファクターとの関係を明白にすることにより、組織行動の在り方と組織の健全性診断システム開発を目標に研究を進めた。本年はこのシステムの試行と啓発に加えて、これまでこの分野で行われてきた各種研究について問題点の摘出により、組織の健全性診断法の特徴とその優位性を確認した。これらの一連の研究の成果は9月と3月の2回の公開シンポジウムで報告を行った。 今年度の特記事項は複数の組織での試行とこのシステムの有効性の確認、内部監査やマネジメントシステムの補完のための効果が挙げられる。試行組織からは組織内のコミュニケーションの把握等組織管理の面での有効性、既存のISOシステムのトップダウンによる問題点の是正、組織の構成員へのリスク教育等、このシステムの展開への期待と研究の発展が企業関係者から強く表明された。 なお、これまでの3年間の研究成果を冊子として取りまとめたことも申し添える。
|
Research Products
(2 results)