2008 Fiscal Year Annual Research Report
エネルギー関連等の大規模貯蔵施設の完全埋設化に関する基礎的研究
Project/Area Number |
20510164
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Research Institution | Meijo University |
Principal Investigator |
武藤 厚 Meijo University, 理工学部, 教授 (90278325)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村田 賢 名城大学, 理工学部, 教授 (30121510)
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Keywords | 都市・社会防災 / 貯蔵施設 / 高耐震 / アクシデント / 苛酷事象 |
Research Abstract |
本申請の研究では、上記の観点から各種産業用容器構造に関して、主として大型のエネルギー貯蔵関連や廃棄物保管施設の飛躍的な安全性向上と周辺環境への配慮を目指した、「完全埋設式」の構造形式に関する各種基本的なスタディを目標とする。 本年度は、主として鉄筋コンクリート(RC)および鋼板コンポジット(SC)による「完全埋設式」の容器構造の耐震・耐熱性能評価により、高い安全性を確保した上でコストや工期でも可能な限り遜色の無い構造体の設計に関する基礎資料を提示するための、基本的な数値解析手法の開発を中心に活動を実施した。 本年度の具体的な成果としては、鉄筋コンクリート構造部分に関し、3次元ソリッド要素をベースとした、過渡荷重及び温度荷重に対する大変形・弾塑性解析手法を開発した。内容は、申請者の既往研究により、シェル要素をベースとした手法はほぼ完成し、検証を試みているが、改めて基礎実験により精度の検証を試みた。次いで、新たに、3次元要素を含む安定した数値解析手法を展開し、実験データを元にした材料の構成関係を組み込んだ。また、温度依存の構成関係モデル(2次元で展開済)を3次元問題へ拡張した。 これらにより、大規模な数値シミュレーションにより実規模の構造物の極限挙動までを安定して追跡可能とし、今後の基礎的な手法とした。なお、この段階での実構造物への適用事例についても検討を実施し、良好な結果を得た。
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