2009 Fiscal Year Annual Research Report
エネルギー関連等の大規模貯蔵施設の完全埋設化に関する基礎的研究
Project/Area Number |
20510164
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Research Institution | Meijo University |
Principal Investigator |
武藤 厚 Meijo University, 理工学部, 教授 (90278325)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村田 賢 名城大学, 理工学部, 教授 (30121510)
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Keywords | 都市・社会防災 / 貯蔵施設 / 高耐震 / アクシデント / 苛酷事象 |
Research Abstract |
前年度の手法の開発と平行して、3次元モデルによる大規模な数値解析を高速に実現可能とする為の計算機の利用法として、パラレル・プロセッシングと呼ばれる手法の応用を検討し、新たに本申請研究の連続体部分の組込みと併せて構築を行った。併せて、従来の解析手法では困難であった、局所破壊後の解析を安定に実施する為の解析手法を展開した。そこでは、大変形/大ひずみ/大回転を考慮し、急速な要素の変形が進行して軟化した場合に、局所的な力の釣り合い条件を保持したままで算の続行に困難をきたす要素を自動的に消去、あるいは再メッシュする手法を展開し、脆性材料における大規模3次元解析への適合性を検討した。 これらにより、本研究全体に必要な解析における個々の手法は構築できたと考えられ、さらにこれらを一つの手法として、総合的に解析可能とするための技術開発を実施した。 続いて、対象とする問題の定性的な傾向の再確認、整備した数値解析手法の妥当性検証と精度の確認を目的として、破壊実験を計画・実施した。この実験の目的は解析手法の検証であり、高精度な実験を目指し、損傷・破壊モードの把握に加え、ポストピーク挙動の把握を可能とする実験を実施した。なお、これらの実験結果は、まずは学会の口頭発表および関連委員会にて公開した。この公開により、ブラインド解析およびポスト解析により、構造物の損傷・耐力・破壊モード・ポストピーク性能を検証して、この種の構造物設計時において適切なノックダウンファクターの設定と、非線形解析手法の精度・信頼性検証に寄与できると考えられる。 ・実験A;RC複合非線形挙動に関する実験および解析の基本検証実験(円弧アーチ、カテナリアーチ)⇒トーナメント方式+変位制御による実験装置を新たに開発
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