2008 Fiscal Year Annual Research Report
現代中国農村の「党-政-民」関係-アクターからみた村民自治の政治社会構造分析-
Project/Area Number |
20510236
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Research Institution | The University of Shimane |
Principal Investigator |
江口 伸吾 The University of Shimane, 総合政策学部, 准教授 (20326408)
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Keywords | 現代中国 / 農村 / アクター / 共産堂 / 政治社会 / 多元化 |
Research Abstract |
平成20年度は、初年度の研究目的として、本研究に関連する文献資料を精読し、主として研究状況を整理することをあげている。とくに『中華人民共和国国務院公報』『郷鎮論壇』『農村観察』等の中国国内の学術雑誌、史衛民他『中国基層民主政治建設発展報告』(中国社会科学出版社、2008年)を始めとする中国国内の研究書、並びに『人民日報』『新華日報』等の中国新聞資料、『アジア政経』(アジア政経学会)等の日本国内の研究論文・研究書、China Quarterly・Kevin J.O'Briened.,Popular Protest in China,Harvard University Press,2008.等の欧米諸国の新たな研究論文・研究書等を収集・精読し、本研究に関連する基礎的な研究状況を整理した。 また、海外でのヒアリング調査に関しては、平成21年度の中国におけるヒアリング調査に向けた予備的調査を実施した。とくに、上海市・江蘇省の農村部において、農村研究者・基層政権幹部とのヒアリング調査を行い、都市化が進む農村地域で、農村基層政権におけるアクターの分化・多元化の過程の概況とその問題点、さらには指導者がどのような対応をしているのか、といつた諸論点を整理した。 以上の研究活動を踏まえて、2008年7月8・9日の両日、島根県浜田市・松江市で開催されたNEARカレッジ「転換期の中国社会。変容そして展望」において、「改革・開放期における現代中国の政治社会-村民自治と農村地域の構造変動-」を報告し、研究成果の一部を発表した。また、2008年11月7日、島根県安来市において開催された出張講座において、「中国農村地域と日本の中山間地域-比較して見た地域社会-」を報告し、研究成果の一部を発表した。
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Research Products
(1 results)