2010 Fiscal Year Self-evaluation Report
Realities of family and moral thought in the early to middle 19th century Edo-Toky
Project/Area Number |
20520075
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
History of thought
|
Research Institution | Mejiro University |
Principal Investigator |
HAYAKAWA Masako Mejiro University, 社会学部, 教授 (70212305)
|
Project Period (FY) |
2008 – 2011
|
Keywords | 民衆思想史 / 通俗道徳 / 孝 / 幕末から明治初頭期の都市社会 / 幕末から明治初頭期の都市住民 / 人別帳データベース / 近代家族 |
Research Abstract |
本研究の対象は、19世紀前中期(幕末から明治初頭期)の江戸・東京における家族である。この時期の都市家族は、家族史研究でいわれる'近代家族'に近い性格を有しており、その原初と位置づけることができる。研究の目的は、対象とした都市家族の実態と日常道徳を、人別帳と文献との二つのデータから解明するとともに、近代家族との連続性を展望することにある。 研究計画は、以下の3点から構成される。 (1)江戸・東京に残存する26本の人別帳(=人口調査記録)・戸籍を解読し、データベースを作成、Web上に公開する。 (2)人別帳データを分析し、(1)住民構成、町内構造などの観点から都市社会の実態を、(2)家族形態・世帯構成、居住階層、職業、町内居住期間、相続の有無などの観点から都市家族の実態を明らかにする。 (3)道徳思想の研究では、(1)都市社会や住民の現実という文脈から、民衆道徳の内容や意義を捉え直すこと、(2)この時期の都市住民の道徳思想が、近世の村落共同体における道徳思想がどのように展開し、近代家族の道徳思想にどのように連続するかに関して、一定の見解を示す。
|
Research Products
(7 results)