2010 Fiscal Year Annual Research Report
18~19世紀東アジアの自他認識の変容と翻訳語ネットワークの研究
Project/Area Number |
20520080
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
桂島 宣弘 立命館大学, 文学部, 教授 (10161093)
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Keywords | 思想史 / 日本史 / 近代学術知 / 自他認識 / 植民地近代性 / ポストコロニアル / 『朝鮮史』編修会 |
Research Abstract |
研究最終年にあたる本年度は、『朝鮮史』研究会の活動をまとめ、18~19世紀の自他認識の変容と翻訳語ネットワークについて論文執筆を行った(2010年6月『季刊日本思想史』76号として刊行)。これと並行して、収集史料の分析・意見交換を進めるために以下のように研究会を開催した。4月23日哲培「慶基殿「『太祖御真奉安』の歴史的考察」/5月14日仇玉卿「中国学界における日本研究の中の『近代化論』」/5月21日金泰勲「イデオロギーと希望」/6月4日〓貴得「日本キリスト教の朝鮮伝道」/6月11日金政槿「韓国における最近の『実学』研究動向」/7月9日宋炯穆「植民地朝鮮における朝鮮新宗教の規制の論理とその背景」/7月16日許智香「通翻訳の歴史的考察」/7月24日石椿「『ジェンダー・バックラッシュ』の視点からみる女性政策」/11月5日申載弘「郷歌研究の意義と展望」/11月15日殷暁星「近世日本における「六諭」の運用」/11月19日李泳秀「韓国地方自治体外交の展望」111月22日沈煕燦「崔南善における普通の欲望と破綻」11月29日朴正〓「朝鮮世祖初期における女真人懐柔」Andres Perez Riobo「一六・一七世紀におけるキリシタン殉教者の動機とその経緯」柳采延「朝鮮後期における通信使行の三使選抜」肖〓「近世の民衆生活における『善書』」金津日出美「呼びかける《朝鮮》からの声」/12月3日仇玉卿「西川如見における自他認識の一考察」/12月10日樊敏麗「一九世紀後半期日本知識人の中国観」/12月17日〓貴得「日本組合教会の朝鮮伝道における一考察」/1月14日肖〓「明末清初の善書運動について」/1月21日宋炯穆「普天教の教義とその成長要因について」/1月27日崔官「日本における壬辰倭乱」。この他、『東アジアの思想と文化』3号を刊行した(2010年10月)。同時に「宗教と社会」学会大会(2010年6月立命館大学)、韓国日本学連合会第8回国際学術大会(2010年7月、韓国南ソウル大学校)等で研究成果の発表を行った。以上から、所期の目的を十分に達成したと考えている。科研費はこれらの研究推進のための書籍購入・外国旅費・研究者招聘に用いられた。
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Research Products
(5 results)