2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20520088
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
河野 道房 Osaka Prefecture University, 人間社会学部, 准教授 (90195678)
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Keywords | 魏晋南北朝 / 墳墓 / 徐顕秀墓 / 婁叡墓 / 壁画 / 太原 / 鮮卑 / 美術史 |
Research Abstract |
交付申請書記載の「研究実施計画」に基づき、文献資料の収集、および現地の情報収集を行い、連携研究者(京都橘大学教授王衛明、花園大学教授下野健児)の補助を得て、以下の調査を行った。(平成20年11月10-16目) ・北斉徐顕秀墓壁画山西省太原市(迎沢区梨園現地) ・北斉婁叡墓壁画山西省太原市(山西博物院地下収蔵庫) ・北斉天龍山石窟山西省太原市(晋祠近郊現地) ・北周史君墓石榔等陝西省西安市(陝西省歴史博物館、西安博物院等) 以上の調査の結果、北斉時代における人物表現の種々の問題点が明らかになった。要点をまとめると、 1.徐顕秀墓壁画と婁叡墓壁画の絵画表現上の共通点と相違点 2.1の共通点と河北磁県周辺の北斉墳墓壁画との相違点(地域差の問題) 3.工房制作の問題点(壁面ごとの技量の差、描き忘れ・塗り忘れ等) 4.仏教造像と世俗画表現との関わり 等々である。情報量が多く、まだ資料の整理が進んでいないが、次年度中に経過報告を行う予定である。
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