2009 Fiscal Year Annual Research Report
アジア地域における伝統的家具の接合部品の構成要素に関する研究
Project/Area Number |
20520104
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Research Institution | Iwate University |
Principal Investigator |
田中 隆充 Iwate University, 教育学部, 准教授 (20374861)
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Keywords | 工業デザイン / 家具の接合 |
Research Abstract |
主に中国、山東省博物館等の協力で伝統的家具の接合部分の資料収集と調査資料を基軸に整理した。主に孔府所蔵の家具であり、日本の伝統的家具と中国の伝統的家具との比較検討を行うためにその重要な国宝級の資料を整理した。整理方法としては、全体写真とその寸法、そして接合部分の平面図による寸法を記載し、家具によっては接合部の詳細図を示した。時代は主に明時代の家具を中心に収集し、40の家具を調査した。これら中国の多くの貴重な家具類は分解することが出来ないため、特に接合部分は発掘された時のデータや復元前の家具に限定されるため、現地の研究者との密なコミュニケーションを主軸としたデータ収集が欠かせない。さらに、実物をなかなか見ることが許可されないため、40の家具についても、接合方法が異なる家具を上述の理由から山東省博物館の研究者に研究方法と目的を説明し委託した。平成22年度での計画体資料収集した調査資料を基軸に三次元CADのデータ化については接合部分のみをデジタル化し、将来的に発展的な芸術活動・デザイン行為の一支援として活用できるようにするため、その準備として、一部の資料を三次元化することを試験的に行った。三次元CADソフトは今後の互換性を考え、多く流通しているソリッドワークス社のソフトを活用し、今後のアーカイブ化に応用させる。
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Research Products
(3 results)