2009 Fiscal Year Annual Research Report
作曲(音楽デザイン)と視覚デザインの統合システムのための研究
Project/Area Number |
20520113
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Research Institution | Tokyo National University of Fine Arts and Music |
Principal Investigator |
古川 聖 Tokyo National University of Fine Arts and Music, 美術学部, 准教授 (40323761)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤井 晴行 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 准教授 (50313341)
清水 泰博 東京芸術大学, 美術学部, 准教授 (80345339)
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Keywords | デザイン学 / 作曲 / マルチモーダル / 認知科学 / コンピュータ音楽 / メディアアート / メタ認知 / 科学と芸術 |
Research Abstract |
本研究の第2年度である本年度は発展研究期間として、主に昨年度(研究準備期間)に行なった、空間認知、視覚的認知、音楽認知(特に分節化と階層構造)の予備研究を基礎とし、ソフトウェアの開発を進めつつ、それを使って心理実験を行った。この形式言語によるメタ構造を表現する創作のための視覚/音楽の統合のためのソフトウェアの開発はほぼ2009年度に終え、心理実験と平行し、それらを使って、創作の前段階である、視覚と音楽とを同じゲシュタルトレベルで扱う創作課題の実施実験も行いその結果を検証し、ソフトウェア開発へとフィードバックした。これらのシステム構築と研究結果に関連して、以下のような活動を行なった。(論文発表は別記) 1)スタンフォード大学/CCRMAが主催するシンポジウム、Stanford's Annual Symposium on Music and the Brainに参加し、視覚や音楽の脳科学/認知科学からの最新の研究成果について意見交換する。【4月16日~19日】 2)韓国/安山市の国立京幾道現代美術館において視覚と音楽を使ったメディア・アート・ワークショップを行う【8月2日~5日】 3)また、音楽と言語の認知の基層にある共通のシンタックスに関して、東京藝術大学-理化学研究所 連携協力記念シンポジウム「未来を拓く~科学と芸術の交差~」において科学者の岡ノ谷一夫氏とともに「音について」というテーマで講演を行なう。【11月15日】 4)視覚的要素と音楽を統合し、本研究の成果であるソフトウェアを援用し制作した作品「不可知なるものへ」(To the Agnostic Matter)for Trumpet, Bass-Clarinet and Live-electronic System with Computer Graphicsが埼玉現代美術館にて初演される。【11月22日】
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Research Products
(2 results)