2010 Fiscal Year Annual Research Report
中央・西アジア音楽文化の比較研究―ウイグルの<ムカーム>を中心に
Project/Area Number |
20520127
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Research Institution | Kyoto City University of Arts |
Principal Investigator |
龍村 あや子 京都市立芸術大学, 音楽学部, 教授 (40207064)
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Keywords | イスラーム文化・音楽 / 中央アジア / 西アジア / トルコ / アラブ / イラン / ウイグル / スーフィズム |
Research Abstract |
本年度はこの研究課題の一応の最終年にあるが、新疆ウイグル自治区のみでなく西アジア方面の多くの国の政治情勢が非常に混乱しているので、これまでの研究のまとめと、この研究の対象地域においていまだ調査を行っていない地域でなおかつ調査に支障のない国を選び、その文化一般の基礎的調査を行った。 1) 龍村、小柴(連携研究者)、谷(連携研究者)、及びイスラエル在住の研究協力者・屋山は、8月の屋山の帰国に合わせて研究会を京都で行い、それぞれの研究内容に関わる報告書用の論文執筆の打ち合わせと今後の研究方向についての話し合いを行った。研究内容は後日報告書に掲載予定。 2) 龍村は、上海万博において、イラン、オマーン、ウズベキスタンなど、当該地域のパビリオンの調査を行った。 3) 小柴と谷は、民族藝術学会と比較文明学会の合同例会において、それぞれイランとトルコの音楽文化に関する研究発表を行った。 4) 龍村は、11月に行われた「芸術から文明を考える」というテーマで行われた比較文明学会大会において、実行委員長として全般に関わり、また「中央・西アジア・イスラム音楽文化圏に見る<愛>の表現-音楽と信仰」という題名で研究発表を行った。 5) 龍村は、研究当該地域のなかから渡航注意情報の出ていないオマーンと、アラブ首長国連邦のアブダビ、ドバイ、シャールジャにおいて、文化全般に関わる基礎的調査を行った。
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Research Products
(4 results)