2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20520178
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Research Institution | Shirayuri College |
Principal Investigator |
井上 隆史 白百合女子大学, 文学部, 教授 (10251381)
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Keywords | 国文学 / 文学論 |
Research Abstract |
研究成果を発表したもののうち、主要な文献は以下の二点である。 (1) 「文学」(2010年9・10月号)「特集=草稿の時代」(岩波書店) 上記特集をコーディネイトした。日本近代文学、古典文学、国語学、外国文学、哲学、美術史など各専門領域から第一人者の協力を得て座談会を行い、また寄稿いただき、草稿研究の方法と目的に1ついて、広い視野から再検討を試みた。 (2) 『三島由紀夫幻の遺作を読むもう一つの『豊饒の海』』(2010年11月、光文社) (1)の成果を踏まえて、三島由紀夫『豊饒の海』の創作ノートを分析し、実際に発表された内容とは異なる『豊饒の海』第四巻の筋立ての仮構を試みた。 関連して以下の文献も発表した。 (3) 『三島由紀夫の愛した美術』(2010年10月、新潮社) 美術史家の宮下規久朗氏との共著。三島由紀夫と美術との関わりを研究したもの。三島の創作絵本や自筆スケッチなどについても検討した。 (4) 『三島由紀夫(別冊太陽日本のこころ)』(2010年10月、平凡社) 項目を分担執筆し、創作絵本などの草稿資料について分析した。 (5) 「三島由紀夫研究10越境する三島由紀夫」(2010年11月、鼎書房) 上記雑誌を編集し、『豊饒の海』創作ノートのうちこれまで未発表だった「暁の寺」ノートの一部を、佐藤秀明氏、工藤正義氏とともに翻刻掲載した。また、刊行は2011年4月になるが、 (6) 「解釈と鑑賞」(2011年4月)「特集三島由紀夫というプリズム」 上記特集をコーディネイトし、総論において、草稿研究の今後の展望についても言及した。 (7) 論文「中村真一郎と三島由紀夫」(「中村真一郎手帖6」2011年4月) において、三島の自筆書簡を扱った。
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Research Products
(3 results)