2010 Fiscal Year Annual Research Report
児童文学・絵本の創作・伝達に関わる実践的活動とその基礎となる作品分析の研究
Project/Area Number |
20520191
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Research Institution | Baika Women's University |
Principal Investigator |
香曽我部 秀幸 梅花女子大学, 文化表現学部, 教授 (70460946)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 康子 梅花女子大学, 文化表現学部, 教授 (60299005)
鵜野 祐介 梅花女子大学, 文化表現学部, 教授 (10269970)
田中 裕之 梅花女子大学, 文化表現学部, 教授 (20268478)
近藤 眞理子 梅花女子大学, 文化表現学部, 教授 (70234953)
畠山 兆子 梅花女子大学, 文化表現学部, 教授 (50172911)
藤井 奈津子 梅花女子大学, 文化表現学部, 講師 (50521639)
高科 正信 梅花女子大学, 文化表現学部, 教授 (40550091)
松井 外喜子 梅花女子大学, 文化表現学部, 教授 (60131489)
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Keywords | 児童文学 / 絵本 / 文庫活動 / 子育て支援 / 子守唄 / わらべうた / 素話 / 翻刻 |
Research Abstract |
平成22年5月から9月にかけて、「こどもの本フェスタ2010」と題する児童文学・絵本の伝達に関わる実践的な取り組み3種類を行った。5月15日(土)上橋菜穂子氏(物語作家)児童文学講演会「物語の様々な旅路-出版、アニメ化、そして海外へ-」、7月18日(日)宮西達也氏(絵本作家)ワークショップ「みんなで手づくり絵本教室」、9月18日(金)-20日(日)本学学生作品「絵本制作展」である。前二者は学内で、3番目は学外(豊中市千里文化センター「コラボ」)で開催し、高校生、親子連れなど、多くの市民の方々に楽しんでいただくことができた。一方、離れたキャンパスにある系列幼稚園の園児を対象とする文庫活動「こうめ文庫」を毎週金曜日に行い、学生たちにとって幼児への絵本や物語の伝達に関する理論と技術を学ぶための貴重な機会となった。「こうめ文庫」の実践に関しては研究分担者の藤井が論文にまとめている。さらに翌年1月には、昔話の素話(ストーリーテリング)と子守唄・わらべうたを使った身体表現に関するワークショップを落合美知子氏を講師に、近隣の子育て支援サークルと前述「こうめ文庫」において実施し、乳幼児にとっての昔話や子守唄・わらべうたの意味を、学生や母親たちに学んでいただく機会となった(研究分担者の鵜野と落合による著書も刊行された)。昔話と子守唄の相互関係性については鵜野が論文にまとめている。その他、こうした実践の基盤となる作品分析の研究成果として、前出鵜野の論文や、加藤の論考および翻刻がある。以上のように概括される。
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