2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20520243
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Research Institution | Chuo University |
Principal Investigator |
平田 耀子 Chuo University, 総合政策学部, 教授 (00165177)
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Keywords | 英文学 / 国文学 / 女性史 / データベース / 国際情報交換 / 日本・イギリス・スウェーデン / 比較文学 |
Research Abstract |
本間久雄研究の最終的なゴールは、大正期のヨーロッパ文化移入者としての本間久雄に関する論攷を纏めて一冊の本にすること、そのうち、海外研究者にも興味があると思われるものは、英語で発表すること、既刊の『本間久雄書誌』に検索機能をつけてデータベース化すること、であるが、平成21年度の研究の目標としたことは、以下の通りであった。 1. (1) 昨年度開始したウィリアム・モリスと本間久雄の関係についての完成稿をまとめること、(2) 本間久雄が移入したオスカー・ワイルドとウィリアム・モリスの思想の共通項であるイギリス唯美主義について学問的に考察した本間久雄の博士論文『イキリス近世唯美主義の研究』についての稿をまとめること、(3) ヨーロッパ文化移入者としての本間久雄の人格上、学問上の形成に大きな影響を及ぼした島村抱月、および坪内逍遙と本間久雄との関係についてそれぞれ稿をまとめること、であった。 このうち「ウィリアム・モリスと本間久雄」『人文研紀要』第66号、2009年、115-146.「本間久雄:『英國近世唯美主義の研究』の出版とその前後」『総合政策研究』(入稿済)、「島村抱月と本間久雄」『人文研紀要』(入稿済)の3篇の論文を発表した。現在「坪内適遙と本間久雄」を執筆中である。 それに加えて以前応募した、'Oscar Wilde and Honma Hisao, the First Translator of De Profundis in to Japanese'がJapan Review誌に採択され刊行された。 2. 2008年度上梓した『本間久雄書誌』に検索機能をつけてデータベース化を行うことを念頭において、補遺・改訂版を作成中である。 その他、本間久雄の伝記、交友関係の資料として重要な『本間久雄日記』は2005年に刊行済みであが、それに加えて、未だ未公開の本間久雄最晩年の日記を近々出版すべく翻刻中である。
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Research Products
(4 results)