2011 Fiscal Year Annual Research Report
第一次~第二次世界大戦下、イギリスの大衆文学に見る女性の市民意識とキャリアの表象
Project/Area Number |
20520257
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Research Institution | Keiwa College |
Principal Investigator |
杉村 使乃 敬和学園大学, 人文学部, 准教授 (20329337)
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Keywords | 英米文学 / 文学論 / 文学一般 / 西洋史 / 女性 / キャリア / 表象 / メディア |
Research Abstract |
研究の目的: 第一次世界大戦~第二次世界大戦下のイギリスで出版された若い女性向け雑誌で連載された大衆文学を精読し、そこに表れる女性の表象、特に「市民意識」、「キャリア」に関する関心がどのように表れているかについて考察する。戦時中に重要な労働力となった女性たちの実態を踏まえ、働く女性たちがどのような「物語」を消費し、自分たちのあるべき姿を模索していったのか。そこでは「市民意識」、「キャリア」への関心はどのように表象されたのか。具体的な作品を発掘し、精読しながら、考察していく。 本年度の研究成果の具体的内容・意義・重要性: 1一次資料の収集・分析: イギリス、ロンドンのブリティッシュ・ライブラリー(セント・パンクラス、コリンデール)において、国内では閲覧不可能な1939年~1946年における若い女性をターゲットにした雑誌、『ガールズ・オウン・ペーパー』、『ウーマン』に目を通し、必要な箇所を複写した。また複写不可能な場合は必要な箇所をパソコン入力した。第二次世界大戦下、女性の戦時活動や、キャリア意識を分析するための貴重な資料を収集することができた。これらの資料を精読し、年代ごとに整理し、分析を行っている。 2研究成果の公開: 第二次世界大戦下の女性の戦時活動がどのように描かれているかについて、特に女性の戦時活動動員が求められるようになった1940年以降の『ガールズ・オウン・ペーパー』の連載小説を用い、分析し、論文として発表した。
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