2010 Fiscal Year Self-evaluation Report
Study of the Symbiotic Relationship with the Other in Greek and Roman Literature
Project/Area Number |
20520285
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
European literature (English literature excluded)
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
OGAWA Masahiro Nagoya University, 文学研究科, 教授 (40127064)
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Project Period (FY) |
2008 – 2012
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Keywords | ギリシア / ローマ / 他者 / 共生 |
Research Abstract |
本研究は、西洋古代世界における固定的な他者差別や他者排除からの脱却化指向にともない必然的に生じてくるより高次元の他者との共存の観念と共生の意識に着目し、そうした新たな人間観・社会観・自然観の形成と発達のプロセス、そして問題点などの実相について、ギリシアとローマの両古典文学のジャンル横断的な分析と考察によって明らかにすることを目的とする。具体的には、(1)叙事詩文学を対象として、個人および共同体の諸関係における自由と共生の観念の変遷を跡づける。(2)他者としての自然との共生の観念と意識について、教訓詩文学を対象として分析する。(3)悲劇・喜劇において、社会的関係における優位・劣位の他者との共生のテーマを考察する。(4)思想家・宗教家における人間の自由と人類共生に関する言説を比較検討する。(5)歴史書や地理学書に見られる異民族・異宗教との共存・共生の事例について検証する。
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Research Products
(10 results)
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[Remarks] 報道関連情報
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[Remarks] 「現代的意味の理解みずみずしく-小川正廣著、ウェルギリウス『アエネーイス』- 神話が語るヨーロッパ世界の原点, 岩波書店」, 朝日新聞, 2009 年4 月19 日(日)書評欄, 評者: 作家・日本ペンクラブ会長阿刀田高