2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20520325
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Research Institution | Kyoto Institute of Technology |
Principal Investigator |
JULIE Brock P. Kyoto Institute of Technology, 工芸科学研究科, 教授 (70293983)
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Keywords | 比較文学 / 大岡昇平 / スタンダール / 国文学 / 仏文学 |
Research Abstract |
■設備設置、調査、データベース作成/必要設備を設置、マガジンプラス及び、国立国会図書館(NDL)を利用し、国内の既往研究文献調査をデータベース化し分析を行った。分析方法としては1000件余に及ぶデータを、大岡作品に関し時系列において分類し、作品別の評論の推移に焦点を当て分析した。■『わがスタンダール』の読解・分析・仏語翻訳作成/大岡昇平論文集『わがスタンダール』における日本のスタンダール受容および、フランスのスタンダール評論を調査。仏語訳は全体の4分の3(約300項)まで完了。これに応じる大岡の引用出典と論文自体の出版経歴をデータベース化した。■関連資料の調査・収集・分析『わがスタンダール』中に挙げられる全ての日仏文学作品および評論文のリストをデータベース化した(データベースは全て日仏語版を作成)。■必要文献の収集と照合/上述で得られた文献のうち、研究上必要なものを選択、現物収集・複写を実施。(1)『わがスタンダール』における出典を明確にするため、それぞれの原文および、収集した文献との照合を実施。(2)大岡の既往研究において、文献を作品ごとに目次を作成し、整理した。■インタビューの実施と情報収集・分析/スタンダールの専門家である西川長夫氏、フィリップ・ベルティエ氏(一部)、大岡昇平の専門家である星野紘一郎氏、桜井均氏、花崎育代氏、関塚誠氏。彼ら6名の研究発表に参加、その際の議論の総括を執筆した。■成果報告/。■成果報告/下記の4題の表題を発表した。「大岡における聖書の影響」に主眼を置き、『野火』を中心として論文を執筆(21年度発表予定)■発展として国際高等研究所において「受容から創造性へ-近現代日本文学におけるスタンダールの場合」と題す研究会を発足。その基礎となる本研究の「大岡昇平におけるスタンダール」を中心に「受容と創造性」を巡る研究の意義と概要について引き続き発表した。
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Research Products
(4 results)