2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20520338
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
千田 大介 Keio University, 経済学部, 准教授 (70298107)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
二階堂 善弘 関西大学, 文学部, 教授 (70292258)
山下 一夫 神田外語大学, 外国語学部, 専任講師 (20383383)
師 茂樹 花園大学, 文学部, 准教授 (70351294)
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Keywords | 中国古典戯曲 / XML / 『盛明雑劇』 / 音韻分析 / 『中原音韻』 / 南戯 / 雑劇 / 弋陽腔 |
Research Abstract |
(1)曲律分析システムの改善・実用化 音韻処理テーブルを構築するため、既に入力済みの『中原音韻』の校正を完了させ、既存の『広韻』テキストデータに基づく音韻テーブルの作成作業を進めた。分析システムについては、研究分担者・師が、パターンマッチングによるテキスト分析手法の開発を進めた。 (2)戯曲全文データの拡充 既に入力済みの『六十種曲』・『元曲選』等を試験的に校正したところ、本文の入力精度が高く校正を要しないことが判明した。このため、研究資金をテキストデータの入力や必要な文献資料・機材の購入により多く充てることとし、新規に『盛明雑劇』・『同二集』・『雑劇三集』および『風月錦嚢』を入力した。 これと平行して、入力済みの弋陽腔伝奇十種の中から、優先的に翻刻作業を進める四種のテキストを選定し、校訂作業に着手した。 (3)戯曲用語データベースの設計・構築 『劇説』の校注翻訳作業を通じて戯曲用語解説の作成・集積を進めるとともに、『詩詞曲語辞匯釈』を電子テキスト化した。また、各種戯曲用語辞典・白話語彙辞書の見出し語の一覧をデータベース化することで、著作権を侵害しない範囲で本データベースの学術的利用価値を高められるとの認識が得られたため、それら辞典・辞書類のリストアップも進めた。 データベースのアプリケーションには、検討の結果、Wikipedia等で使われるMediaWikiが、ポピュラーなインターフェイスで、かつMySQL+Perlによって構築されていることから、採用が妥当であるとの結論を得た。 (4)周辺資料全文データの統一フォーマットの開発 研究集会における検討の結果、フォーマットの開発にあたり、まず、サンプルとなるテキストデータが必要であるとの結論が得られたため、まず、入力済みの清代の筆記小説『堅瓠集』の校訂作業を進めた。 以上を通じて、研究基盤の確立という、初年度における目標を達成したものと考える。
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Research Products
(3 results)