2008 Fiscal Year Annual Research Report
台湾原住民族における言語環境の変移および言語転換(日本語から中国語へ)の実相
Project/Area Number |
20520342
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Research Institution | Tenri University |
Principal Investigator |
下村 作次郎 Tenri University, 国際文化学部, 教授 (20148670)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
魚住 悦子 天理大学, 国際文化学部, 教授 (20465686)
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Keywords | 台湾原住民文学 / 言語環境 / 言語転換 / 日本語 / 原住民エリート |
Research Abstract |
本研究で平成20年度にあげることができた研究成果は次の通りである。 (1) 2008年4月18日・19日「高一生(矢多一生)とその時代の台湾原住民族エリート-高一生生誕100周年記念国際シンポジュウム-」を開催して、大きな反響と学術成果を得る。全227頁の報告者論文集や『高一生(矢多一生)研究』(9・10合併号)出版に反映できた。 (2) (下村)『台湾原住民文学選6晴乞い祭り◎散文・短編小説集』(草風館、2008.6)編集出版。 (3) (下村)同年5月31日開催の日本台湾学会10周年記念シンポジュームで、基調報告「関西地域における台湾研究」を行う。 (4) (下村)同年9月7日開催の第12回現代台湾学術討論会で「『消音』の危機は去ったのか-台湾原住民文学の観点から-」の報告を行う。 (5) (魚住)同年6月28日開催の天理台湾学会18回研究大会「台湾原住民族研究エリートに関する初歩的考察-ロシン・ワタン、花岡一郎・二郎、高一生、バリワクスから-」で研究発表を行う (6) (魚住)2008年9月27日開催のシンポジウム「台湾における植民地主義と『日本』認識-歴史・人類学的研究」で、三尾裕子氏「警察官用『蕃語』教科書から形成される原住民へのまなざし」と笠原政治氏「否定された原住民族の旧慣-1930年代を中心に-」のコメンテーターをつとめた。 下村と魚住は、2008年9月に花蓮の慈済大学原住民研究所訪問、霧社で郵相揚氏の案内で埔里の平埔族の村を訪問、霧社事件関係者のタクン・ワリス氏やダッキス・パワン氏に会う、ルカイ族の作家アオヴィニ・カドゥスガヌを故郷のコチャボガヌに尋ねる。
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Research Products
(13 results)