2010 Fiscal Year Self-evaluation Report
A linguistic study on parallelism between phonological disorders and foreign accents
Project/Area Number |
20520353
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Linguistics
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
UEDA Isao Osaka University, 大学院・言語文化研究科, 教授 (50176583)
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Project Period (FY) |
2008-04-08 – 2013-03-31
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Keywords | 音声学 / 音韻論 / 言語障害 / 機能性構音障害 / 外国語習得 / 外国語訛り |
Research Abstract |
本研究は、幼児の音韻障害と、成人のいわゆる外国人訛りを比較し、その共通点と相違点を明らかにすることによって、人間の音韻獲得のメカニズムの本質に迫ろうとするものである。そして、その研究成果を、いわば相互乗り入れの形で、双方の治療や教育に利用し、臨床面に裨益することを目的とする。さらに理論面では、音韻障害と外国語訛りを音韻理論によって分析し、その規則性を洗い出し、両者の体系を比較・対照することによって、人間が獲得可能な音韻体系とはどのようなものであるか、獲得に課される制約にはどのようなものがあるかを明らかにして、人間の音韻獲得の普遍性に迫ろうとするものである。最終的には、現状に見られる理論的研究面と臨床教育面での大きなギャップが、少しでも埋まることが期待される。
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