2008 Fiscal Year Annual Research Report
現地調査とデータベース作成によるアバール語の格配列と他動性に関する総合的研究
Project/Area Number |
20520366
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Research Institution | Otaru University of Commerce |
Principal Investigator |
山田 久就 Otaru University of Commerce, 言語センター, 准教授 (60345246)
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Keywords | 言語学 / 統語論 / アバール語 / コーカサス諸語 |
Research Abstract |
アバール語の格配列および他動性について下記のような調査・研究を行った。初年度であることからかなり広範な調査・研究を行ったが、どれも2年目以降へ繋がる基礎的な調査・研究が多い。 ・論文『アバール語における衝撃を伴う接触動詞について』では、アバール語の接触動詞の中でも中心的な存在であるk'abize「たたく」、k^ut^ize「軽くたたく」、tunkize「突く、押す」に関して具体的にどのような意味を持っているのか、接触するものとしてどういうものが可能であるか、接触するものの動き方はどのようなものが許されるのかといったような意味的な側面、他動詞としての用法と自動詞としての用法があるが、それぞれでどうような意味の場合にどのような格の名詞と結びつくことができるのかというような統語的な側面、また、それぞれの比喩的な用法としてはどのようなものがあるのかということを明らかにした。 ・アバール語の標準語のいろいろな動詞の具体的な意味および格枠組みなどに関して調査を行い、語彙データベースを発展させた。 ・使役動詞g^a=AM=ize, tamize, teze, AM=ichchazeに関して埋め込まれた動詞の要素がどのような格を取ることがあるのかなどを中心に基礎的な調査を行った。 ・自動詞としてしか使われない動詞、他動詞としてしか使われない動詞、自動詞としても他動詞としても使われる動詞に関して、意味や頻度などの観点からデータ収集を行った。 ・ケレブ方言の動詞のS(自動詞の主語)、A(他動詞の主語)、O(他動詞の目的語)における格の表れやいくつかの動詞の格配列に関しての調査を行った。
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Research Products
(1 results)