2008 Fiscal Year Annual Research Report
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20520373
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
上田 博人 The University of Tokyo, 大学院・総合文化研究科, 教授 (20114796)
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Keywords | スペイン語 / 語彙バリエーション |
Research Abstract |
(1)2008年8月にウルグアイのモンテビデオで開催された「ラテンアメリカ言語学文献学会」で、私たち研究グループが推進してきたこれまでの研究(地域差研究)と今後の研究計画(時代差研究を含める)を発表し、各国の研究者からのフィードバックを得た。同時に午後のセッションで語彙バリエーションの総合的研究のためのワークショップを開き、エクセル・マクロプログラミングを用いて分析法の具体的な説明を行った。 (2)地域差バリエーションの資料収集を継続しながら、新たに時代差バリエーションの資料を収集した。後者については、スペイン、パルマ・デ・マジョルカ大学、アルカラ大学、アルゼンチン、サルタ大学と協力する。後期ラテン語(ヒエロニムスのラテン語訳ウルガタ)、中世スペイン語訳『創世記』各種、近代スペイン語のレイナ・バレーラ訳(1569)、同1995年改訂のパラレル・コーパスを作成し、対照語彙表を作成する。中世スペイン語訳『聖書』研究が専門のスペイン、パルマ・デ・マジョルカ大学のエンリケ・アリアス教授を招聘し、私たちの研究との連携について打ち合わせ、および情報交換をした。 (3)資料分析では、(2)で得られた地域差・時代差の語彙バリエーション資料を、相関分析、クラスター分析、パタン分類の手法で分析した。前二者は一般の多変量解析法であるが、後一者は研究代表者が独自に開発した方法である。クラスター分析の出発点となる共起回数の算出法について、新たな比重を加える方法を試みた。 (4)地域差バリエーションの資料収集を継続した。
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Research Products
(5 results)