2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20520373
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
上田 博人 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (20114796)
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Keywords | スペイン語 / 語彙バリエーション |
Research Abstract |
本年度は4年間の本研究の最終年度である。これまでに(1)準備、(2)資料収集、(3)資料分析、(4)発表に分けて実行した。 (1)2008年にウルグアイのモンテビデオで開催された「ラテンアメリカ言語学文献学会」で、私たち研究グループが推進してきたこれまでの研究(地域差研究)と今後の研究計画(時代差研究を含める)を発表し各国の研究者からのフィードバックを得たが、2011年にスペイン、アルカラデエナレスで開催された同学会においては、新しい資料収集方法としてウェブプログラミングを利用したアンケートの方法を提示した。 (2)資料収集では、地域差バリエーションの資料収集を継続しながら、新たに時代差バリエーションの資料を収集した。後者については、スペイン、パルマ・デ・マジョルカ大学、アルカラ大学、バルセロナ大学と協力した。アルカラ大学とスペイン科学研究最高諮問機関(CSIC)と協力し、13世紀~17世紀の公証文書におけるスペイン語の年代推定法を開発した。 (3)資料分析では、(2)で得られた地域差・時代差の語彙バリエーション資料を、相関分析、クラスター分析、パタン分類の手法で分析した。前二者は一般の多変量解析法であるが、後一者は研究代表者が独自に開発した方法である。クラスター分析の出発点となる共起回数の算出法について、新たな比重を加える方法を試みた。パタン分類とクラスター分析を統合する方法を開発した。 (4)学会で口頭発表し、一般書および専門書とインターネットで成果を発表した。
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Research Products
(4 results)