2010 Fiscal Year Self-evaluation Report
A Epistemiic Study of so-called subsidiary のりのりのverbs in Lao
Project/Area Number |
20520374
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Linguistics
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Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
SUZUKI Reiko Tokyo University of Foreign Studies, 大学院・総合国際学研究院, 教授 (40282777)
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Project Period (FY) |
2008 – 2011
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Keywords | 言語学 / 外国語 / ラオ語 / 認知言語学 / 動詞連続 / ラオス |
Research Abstract |
本研究の目的は、言語資料として蓄積が不十分なラオ語のデータベースを構築し、そのデータを利用して、本来「動詞」であるが、「動詞連続」形の中において「補助動詞的」に使われる語について、認知言語学的な視点から検討するものである。 (1)研究の学術的背景 ラオ語は、近隣諸国の主要言語と比べて研究者も少なく、研究資料及び環境ともに充実していない。近年、さまざまな言語で本格的で大規模な資料のデータベース化が行われ、言語コーパス構築という形で認識され始めた分野においてもラオ語に関しては、国内外においてまだ言語研究に利用できる規模の言語コーパスは存在せず、ごく小規模で散在している限りである。 (2)ラオ語における「動詞連続」 ラオ語をはじめ東南アジアの諸言語の研究において、動詞をめぐる諸問題、とりわけ「動詞連続」は研究者にとって最も興味深い文法現象の一つである。その分析なくしてはこれら諸言語の理解はありえない。従来の研究では、個々の語についての「動詞連続」形についてはいくつか報告されているものの、一つの共通した「形」を網羅的に体系的に研究したものはない。 (3)研究内容 本研究期間は4年間であり、まず、ラオ語の研究環境を整えるべく、ラオ語文献および話し言葉のデータベース化を図る。ラオ語の研究はいまだ端緒についたばかりであり、その言語学的特徴を明らかにするためにも早急なデータベースの構築とそれを利用したラオ語研究が急務であると考える。したがって具体的資料のデータベース化と並行してそれを利用して認知言語学という比較的新しい言語学的視点からラオ語の特徴を記述しようと試みる。なかでも東南アジア大陸部の諸言語の大きな研究課題である「動詞連続」の一つである補助動詞に関して、体系的な検討を行うことを目的とする。
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