2012 Fiscal Year Annual Research Report
日本語における階層化された対話についての研究:終助詞「ね」「よ」「よね」を中心に
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20520410
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
中田 一志 大阪大学, 日本語日本文化教育センター, 教授 (90252741)
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Project Period (FY) |
2008-10-22 – 2013-03-31
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Keywords | 日本語学 / 終助詞 / 発話行為 / 対話 / 会話 / 記述的研究 / 丁寧さの原則 |
Research Abstract |
本課題の最終年度には,研究の目的すべての項目において進めていった。 研究の目的1について:「よね」文は,直接形,ノダ,テ形と連接する「よね」文の3つの類型に分けて記述することが有効であることはすでに示しているが,「よね」文を総体として記述するためには最終年度にさらに「のだ」文を概略的ではあるが,全体的な記述を済ませておく必要があった。したがって「のだ」文の文法的記述に専念し,研究発表(招待講演)「「のだ」の意味構造の構築に向けて」(The Fourth International Seminar on Japanese Linguistics and Japanese Language Education,2012年10月23日,インドネシア教育大学) でその成果を示した。本発表は認知意味論の枠組みでとらえたものである。 研究の目的2(対話や会話への原理適用の可能性の検証)および3(対話や会話の階層性と動態性の調査)について:語用論的な丁寧さの原則と大きく関連することを採集したデータから実証的に示すことができた。日本語が持つ特徴の一つに,明示的な発話行為文を好まないという傾向があること,会話では頻繁に「陳述文+よ/ね」で代用されていること,その形で発話行為をOFF THE RECORDの形で間接的な発話行為を表すことができることが明らかになった。これらの現象は丁寧さの原則と密接に関連している。そして「陳述文+よ/ね」の持つ様々の意味の特定の仕方を研究発表「終助詞「よ」と「ね」の会話の文法」(The Fourth Conference on Japanese Linguistics and Language Teaching, 2013年3月21日,ナポリ東洋大学)で示した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)