2008 Fiscal Year Annual Research Report
視覚障害学生の英語発音指導のための点字式発音記号やイントネーション符号の開発
Project/Area Number |
20520446
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Research Institution | Aichi Gakuin University |
Principal Investigator |
都築 正喜 Aichi Gakuin University, 教養部, 教授 (50106019)
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Keywords | 特別視覚支援学校 / 英語音声指導 |
Research Abstract |
本研究を実施するに当たり、海外および国内の特別視覚支援学校を視察し、英語教育においてどのように音声指導が行われているか、あるいは、発音記号や強勢符号、イントネーション符号がどのように、またどの程度、扱われているかを現場にて研修した。海外では、平成20年9月に、ソウル市内、国立ソウル視覚支援学校にて視察・研修を行った。同行者は、音声学者のソウル大学名誉教授、Hyun Bok Lee博士、および、ソウル大学言語学部教授、Ho young Lee博士の2名であった。この学校は、韓国で12ある盲学校の一つで、3校が国立、他の9校は私学とのことであった。校長は、教育学博士のLee, suk jin氏であった。授業参観・研修は、高校1年生の英語、readingのクラスを許可された。勤続20年のベテラン英語教師が高校生の英語を指導し、視覚障がいのある学生への英語教育で成果を挙げていた。国立ソウル視覚支援学校の英語授業においては、携帯型触覚音声機器(改良型)を全員の学生が使用していた。点字部分が2段になっていて、多くの視覚障害学生が、上段を右手、下段を左手で、同時に指触していた。英語の読みのスピードは、通常の学生と全く変わらなかった。発音の正確さにおいては、非常に優れていた。国内としては、平成20年12月に、市崎一章准教授(宮崎学園短期大学)に同行を願い、宮崎県立特別視覚支援学校、熊本県立盲学校にて視察・研修を行った。以上国内外の3校において、音声指導について研修し、特に、パソコンのキーボードに発音記号や強勢符号、イントネーション符号を点字化して入力する方法の是非について、また有効性について、現場の教員と意見交換をおこない、平成21年度への資料を揃え方向性を考察した。
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