2009 Fiscal Year Annual Research Report
コミュニケーションの阻害要因となる日本語母語話者の英語音声特性の考察
Project/Area Number |
20520447
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Research Institution | Chukyo University |
Principal Investigator |
都築 雅子 Chukyo University, 国際教養学部, 教授 (00227448)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西尾 由里 茨城大学, 大学教育センター, 准教授 (20455059)
奉 鉉京 信州大学, 全学教育機構, 准教授 (50434593)
山添 直樹 名城大学, 大学教育開発センター, 講師 (00555641)
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Keywords | ミスコミュニケーション / インテリジャビリティ / 国際英語 / 日本人英語 / リンガフランカ / 英語音声 / 分節音 / 超分節特性 |
Research Abstract |
「アジアにおけるリンガフランカとして、日本語母語話者の英語音声面における中心特性(コミュニケーションの阻害要因に関わる特性の確立」を研究目的として、主に次の4つのことを行った。 1.日本人英語に慣れた英語母語話者による日本人理系研究者英語音声の聞き取り実験の結果・分析(Nishio & Tsuzuki 2008 第14回国際英語学会(2008/12/3香港市立大学)にて発表)を論文にまとめるために、精査した。(1)流音などの子音の誤発音、および破裂音などの子音の発音の弱さ、(2)母音の長さの変更、(3)強勢アクセントの間違い、(4)トーン・ユニットにおける区切り方の間違いと中核強勢の間違いが、通じなさに関わる音声特徴として確認された。 2.日本人英語に慣れていない英語母語話者による日本人理系研究者英語音声の聞き取り実験(パイロット)を行い、その結果を第15回国際英語学会(2009/10/22フィリピン・セブ島)で発表した(Tsuzuki & Nishio 2009)。日本語英語に慣れている被検者の場合に比べ、子音の誤発音・弱さなどの分節音的要因が通じなさに特に関わることがわかった。 3.2.のパイロット実験を受け、都築がミシガン大学ディアボン校に出張し(2010年3月20日~30日まで)、日本人英語に慣れていない大学生・大学院生(英語母語話者)23名による聞き取り実験を行った。現在、その結果を整理し、分析・考察中である。 4.日本人英語音声のバラエティ化をはかるため、英語専攻学生10名の英語音声を収集した。今後、これらの音声の聞き取り実験を行う予定である。
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