2010 Fiscal Year Annual Research Report
自己モニターを活用した音声教育教材の作成に関する研究
Project/Area Number |
20520463
|
Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
河野 俊之 国立大学法人横浜国立大学, 教育人間科学部, 准教授 (60269769)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小河原 義朗 北海道大学, 留学生センター, 准教授 (70302065)
|
Keywords | 教授法 / 教材・教具論 / 教師論 / 音声教育 |
Research Abstract |
従来の音声教育は,付け焼刃的な発音矯正が一般的で,期待したほどの効果が見られない。そのため,自己モニターを活用した音声教育活動についての研究を行っている。今年度は,自己モニターを活用した音声教育活動を引き続き行い,そのための紙媒体の教材をもとに,オープンソースのeラーニングプラットフォームであるmoodleを用いたeラーニング教材を作成した。これにより,紙媒体の教材を教室内で使用するのに比べ,学習者が授業時間以外でも自由に練習できる,モデル音声が何度も聞ける,学習者の音声が録音しやすい,学習者自身の音声とモデル音声を聞き比べるのが容易である,他の学習者と独自の基準を共有しやすいなどさまざまなメリットがある。 自己モニターを活用した音声教育活動の目的や方法を理解し,実際に授業内外でeラーニング教材を試用する協力者を得るため,国内外で,さまざまな講習会やデモ,学会発表などを行った。これにより,さまざまな学習者の誤用の傾向や独自の基準などのデータが大量に収集することができると考えられる。 現在収集されたデータや実践から得られた示唆により,eラーニングのさらなる改良を行っている。例えば調音を分かりやすく示すために,口腔断面図の3Dアニメーションを作成中である。また,学習者が独自の基準を作るのをサポートするために,収集したさまざまな独自の基準の傾向を分析し学習者にチェックポイントを提示する方法を考えている。
|
Research Products
(7 results)