Research Abstract |
「研究の目的」多様な場面における日本語会話データを収集し,談話分析に基づいて分析した後,効果的な日本語ポライトネス指導教材を開発する. 「平成20年度研究実績」 データ収集平成20年4月〜平成20年1月 (a)日本語会話データ収集:友人同士の雑談,会議での会話,先輩・後輩の会話,医師と患者の会話,上司と部下の会話,大学教授と学生の会話,大学内の職員と教員の会話,レストランの客とウェイトレスの会話,店の客と店員の会話等様々の場面における会話を録音・文字化した.その一部は『平成20年度日本語資料集』にて出版した. (b)日本語学習者が違和感をもつ日本語ポライトネスのデータ収集:(a)で収集されたデータおよび日本のテレビドラマやマンガ,実際の会話場面における言語行動のうち,それぞれの学生の母語では無礼になるもの,または丁寧すぎると感じられるもの,または違和感のあるものを録音し,場面や前後の会話,会話参加者の年齢,性別,社会的地位などの情報を加えて文字化した. 収集された会話資料のチェックおよび分析平成20年1月〜3月 (a)先ず,松村・因で協力して,収集されたデータが自然な日本語であるかどうかを点検し,不自然なデータは削除した. (b)次に,残った会話資料を場面別,また会話者間の関係などを考慮して分類した. (c)この会話資料を使って,平成20年3月6日「第10回東アジア言語文化フォーラム」(韓国仁川大学),平成20年3月28日「2009年大葉大学応用日語学系国際学術研討会」(台湾大葉大学)において,日本語のポライトネスについての講演を行った.
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