2012 Fiscal Year Annual Research Report
論文作成のための日本語の共起表現の抽出-日中対照コーパスの分析を中心に-
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20520479
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Research Institution | Bunka Gakuen University |
Principal Investigator |
三国 純子 文化学園大学, 服装学部, 教授 (00301705)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小森 和子 明治大学, 国際日本学部, 講師 (60463890)
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Project Period (FY) |
2008-04-08 – 2013-03-31
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Keywords | 日中同形語 / コロケーション / 漢語動詞 / 共起語 / コーパス / 和語動詞 |
Research Abstract |
<研究の目的>日本語の語彙を指導する上で、コロケーションの指導の必要性、有効性は認識されつつあるが、日本語学習者向けの、コロケーションの正用を明示的に示した辞書や用例辞典等は、まだ十分に整備されていないのが現状である。漢語動詞のコロケーションは、中国語のそれと比較することによって、日本語独自の用法を提示することが可能になる。本研究では、日中同形の漢語動詞のコロケーションの特徴を検討するために、両言語それぞれのコーパスから該当する漢語動詞のコロケーションを抽出し、両言語で用いられる漢語動詞の用法の相違点を分析する。 <研究実施計画>1.中国語のコーパスの収集とそれに係る基礎調査 2.日本語学習者に誤用が多い漢語動詞の調査 3.日中同形語を中心にした、日本語と中国語の漢語動詞におけるコロケーション抽出と分析 4.日本と中国及び台湾で、同形語を用いた実験調査を実施し、量的分析及び質的分析を行う。5.中国語を母語とする日本語学習者のための,日本語の漢語動詞のコロケーションの提示、統語的意味論的相違に基づく体系化 平成24年度までに、上記の研究が概ね計画通り実施されている。1~4に関して量的分析を行った結果、中国語を母語とする学習者は中国語の共起の正の転移がある一方で、負の転移も強く、和語動詞が十分習得されていないため、中国語の共起の知識を過剰に適用することが示唆された。これらの研究成果については進行状況に合わせ、日本語教育国際研究大会にて平成23、24年度と継続して成果を発表している。また、小出記念日本語教育研究会論文集(査読有)の第16号、第20号にも採択された。現在1~5について質的分析を中心とした論文を執筆しており、今年度中に投稿する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)