2010 Fiscal Year Annual Research Report
年少者日本語教育の実践的研究-JSLカリキュラムの検証とプログラム開発-
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20520481
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
池上 摩希子 早稲田大学, 大学院・日本語教育研究科, 教授 (80409721)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川上 郁雄 早稲田大学, 大学院・日本研究科, 教授 (30250864)
齋藤 ひろみ 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (50334462)
石井 恵理子 東京女子大学, 現代文化学部, 教授 (90212810)
野山 広 大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所, 上級研究員 (40392542)
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Keywords | JSLカリキュラム / 日本語指導 / 支援システム / 初期指導 / JSL教育 / 年少者日本語教育学 / 第二言語教育 |
Research Abstract |
22年度は、昨年度同様、4月にメールで、5月に対面で会議を行った。20、21年度と同様、(1)研究会の開催、(2)現場の視察・調査、(3)研修会や研究集会の実施、(4)情報の発信の4点を柱に研究活動を進めていけるかを検討し、最終年度ということで、(1)は行わず、(2)(3)(4)に重点を置いての活動とした。(2)視察・調査;これまでに関わっているフィールドについて継続して実施。一例をあげると、代表者は昨年度に引き続き、主に浜松市の小学校において、算数科の内容をどのように日本語指導と重ねていけるか、支援者グループと協議を進めた。この結果、算数指導と日本語指導の連携の重要性と実践を記録する必要性が支援者グループに定着し、実践の記録が始まった。(3)研究集会の実施;「第7回研究集会」(2月27日)実施。今年度は昨年度に引き続き「年少者日本語教育における実践研究とはなにか」という理念的な問いを継続的に立て、「実践をどう語り、どう伝えるか(2)」というタイトルで開催した。JSL児童の多く在籍する小学校現場からの実践報告2本とラウンドテーブル形式での討論を行った(詳細は以下のHP参照)(4)情報の発信;HPの更新昨年度立ち上げたウェブサイト(http://www.gsjal.jp/kodomo/)により、研究集会に関する情報等を提供している。今後もこの科研での活動成果を中心に「年少者日本語教育学」をめぐる情報を公表していく予定である。研究メンバーは、科研費を活用して多数の地域において、訪問調査、関係者からの情報収集・情報交換を行った。当初の想像以上にJSLカリキュラムが浸透していない実情であったことは否めない。カリキュラムの意義や有効性について、どのようにすれば理解が促進でき、また普及させられるかは大きな課題である。これをメンバー間で共有し、今後の継続課題としていくこととした。
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Research Products
(1 results)