2009 Fiscal Year Annual Research Report
日本語母語話者の韓国語学習用コロケーション辞書構築のための基礎的研究
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20520490
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Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
南 潤珍 Tokyo University of Foreign Studies, 大学院・総合国際学研究院, 准教授 (30316830)
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Keywords | 言語教育 / 日韓対照言語学 / 韓国語教査 / コロケーション / 辞書学 / 対照語彙論 / コーパス / パラレノレコーパス |
Research Abstract |
本研究は日本語と韓国語のコロケーションについて、その語彙・統辞的対応関係を検討することで両言語のコロケーション構造の類似点や相違点を明らかにし、日本語母語話者の韓国語学習用コロケーション辞書を構築するための理論的、実践的基礎を提供するものである。そのため、以下のように3つの部門に分けて研究を進める。 1)オリジナルコーパス分析に基づいた日韓両言語のコロケーションの抽出 2)対訳コーパス分析に基づいた日韓コロケーションの対応関係の記述 3)両言語コロケーション辞書のプロトタイプの提案 本年度は1)と2)に焦点を当て、品詞別に選んだ数個の語彙を対象に次の作業を行った。 イ)対訳コーパスから韓日両言語のコロケーション構造の抽出・分類:対照分析されたコロケーションの対応様相を類型別に分類する。 ロ)原語コーパスから韓日両言語のコロケーション構造の抽出:対応関係を持つと判明されたコロケーションに対し、韓国語と日本語それぞれのコーパスでの使用実態を調査し、コロケーション対の妥当性を検証する ハ)対訳コーパス・日韓の原語コーパスでのコロケーション使用の比較 以上の作業とあわせて、韓国語教育においてのコロケーション辞書の位相と日韓対照語彙情報の有用性について論じた論文を海外の国際学術会議で発表した。そして日韓コロケーション使用の比較とその教育への応用方案に関する論文を日本国内の学術会議で発表した。
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