2008 Fiscal Year Annual Research Report
工学専攻学部生のための英語プレゼンテーション教育法の構築
Project/Area Number |
20520495
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Research Institution | Nagoya Institute of Technology |
Principal Investigator |
松浦 千佳子 Nagoya Institute of Technology, 工学研究科, 准教授 (40335097)
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Keywords | 英語プレゼンテーション / 工学専攻学部生 / 実践的英語 / 柔軟な英語運用 / 明確に伝える / 作文能力 / 結合性 / 一貫性 |
Research Abstract |
平成20年度における学部1年次および4年次学生対象の授業観察から、英語プレゼンテーションを教育していくにあたっては、物や人物描写など具体的なトピックから理論・概念の説明など抽象的なトピックへと移行していくためのトピックの流れの選出と同時に、学生の運用可能な英語表現をどのように増やしていくか、またどのようにして運用可能な表現を確認・入手させるかが極めて重要であることが明らかになった。 英語プレゼンテーションにおいては、プレゼンテーション全体の構成が綿密に練られていることが不可欠であり、その構成法はトピックごとにある程度提示することができる。だが、英語による文章表現に慣れていない日本人学生にとっては、英語による文を作成すること自体が相当な負荷であり、文章の構成まで手が回らないのが現状だと言っても過言ではないだろう。 手軽な指導法としてサンプルを利用することも試みたが、学生が自ら原稿を準備する段階では、結局サンプルがそれほど役に立たないという状況が多々認められた。 特に結合性・一貫性については知識を与えるばかりでなく、準備の段階で学生が自ら作成したものを用いて何度も練習させないことには効果が認められない。 このような問題を改善するために、前段階として、単語や文の選択・構築にそれほど問題がない状況を学生が自律的に設定していけるタスクが効果的であることが観察された。特に、限られた学習時間の中で実践的な英語運用能力を身につけさせるためには、サンプルを用いた課題に加えて、辞書の例文検索を活用させる課題が効果的であると考えられた。 この成果を基に、平成21年度では、単語から文、文から文章、あるいはプレゼンテーションという流れを導入としてプレゼンテーション教育法の構築を試み検証する。
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