2010 Fiscal Year Annual Research Report
英語リスニングでの閾値仮説とボトムアップ処理:高周波音域弁別と子音聞き取り能力
Project/Area Number |
20520506
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
東矢 光代 琉球大学, 法文学部, 准教授 (00295289)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
眞邉 一近 日本大学, 大学院・総合社会情報研究科, 教授 (80209676)
石津 希代子 聖隷クリストファー大学, リハビリテーション学部, 准教授 (10446180)
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Keywords | 高周波音声 / リスニング / 英語 / カテゴリー知覚 / ボトムアップ処理 / 子音弁別 / 閾値仮説 |
Research Abstract |
最終年度である本年は、研究課題である (1)リスニング習熟度の高い英語学習者は、高周波音域の弁別能力が高い。 (2)リスニング習熟度め高い英語学習者は、子音聞き取り能力が高い。 (3)高周波音域の弁別能力と子音聞き取り能力は正の相関関係にある。 (4)リスニング習熟度に対する高周波音域の弁別および子音聞き取り能力の寄与には閾値が存在する。 という仮説を検証するために、純音テスト(2000Hz,3000Hz)、L-R音同定テストを作成し、135名のデータを収集した。参加者には同時にGTEC College Editionを受験、またはデータ提供を行なってもらった。またL-R音同定テストには[light-right][play-pray]ペアを用い、話速条件(0.75倍、1.0倍、1.5倍、2倍)及び高周波音/低周波音除去条件を組み入れた。分析の結果、1)リスニング習熟度の高い英語学習者は、2000Hzと3000Hzの両音域の弁別能力が高かった(F(2,116)=4.692,p<0.02)。また、2)いずれの話速条件でもリスニング習熟度の高い英語学習者は、有意に子音の聞き取り能力が高かった(F(2,116)=13.189,p<0.001)。3)2000Hzの純音の弁別能力は、リスニング習熟度と有意な相関が見られた(r=-.204,p<.05)。3000Hzでは両者の相関は有意ではなかった。4)リスニング習熟度の高い英語学習者のみが、高域の手がかりのみを残した音声の弁別が可能であった。これは、仮説(4)を支持する結果である。
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Research Products
(2 results)