2011 Fiscal Year Annual Research Report
日本人英語学習者の弱点を集中的に個別矯正する多読・速読プログラムの開発と実践研究
Project/Area Number |
20520507
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Research Institution | Akita Prefectural University |
Principal Investigator |
岡崎 弘信 秋田県立大学, 総合科学教育研究センター, 准教授 (80405084)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新田 晴彦 専修大学, 商学部, 兼任講師 (80424323)
橋本 信一 創価大学, ワールドランゲージセンター, 講師 (60350500)
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Keywords | e-ラーニング / リーディング / 多読 / 速読 / ウェブベース |
Research Abstract |
1.本研究の目的の一つは、ナチュラルな会話スピードで話された場合に学習者の意味処理スピードが追いつかないという問題を、学習者個々のレベルに合わせた速読・多読練習、およびリスニング練習を用いて効果的・集中的に克服するための学習法を確立することである。その学習の際に行わなければならないのが、当該教材の英語が受講生のレベルとかけ離れていないかどうかを判断することである。このような判断は概ね担当教員の主観的判断でなされる場合がほとんどだと考えられるが、PIEMAを用いると、ある程度客観的な評価基準を取り入れることが可能である。本年度は、様々なコンテンツをこれまで開発してきたPREMA、およびPLIMAでどのように実用化するのか、特に映画を教材とする場合に、語彙面から映画の英語レベルを自動的に判断する方法について検討し、映画英語教育学会で発表した。 2.本研究の二つ目の目的はこれまで広く行われてきた「ただ、たくさん読めばよい」という多読を、ITを利用しながら、学習者に対してシステマティックな指導ができるプログラムを開発することである。岡崎・木戸・橋本はESP (English for Specific Purposes)向けにPREAを改良し新たに搭載したSwitchable Vocabulary ListSystemについて国際学会EUROCALL2011において発表し、ヨーロッパ各国からの専門家の意見を仰いだ(ロシアの研究者などから早期の実用化を期待するなどのコメントが寄せられた)。 3.PREMAを実用化し、今年度後半から無料配布する予定であったが、リーダビリティスコアの算出プログラムに不備があることが判明し、現在、岡崎・木戸を中心に実用化に向けて修正を行っている。修正が完了次第、無料配布する予定である。
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Research Products
(5 results)