2010 Fiscal Year Annual Research Report
英語教員を目指す学生の英語の発話と聴解能力育成の教材・評価基準の構築
Project/Area Number |
20520511
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Research Institution | Miyazaki Municipal University |
Principal Investigator |
戸高 裕一 宮崎公立大学, 人文学部, 教授 (70254654)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊達 民和 プール学院大学, 国際文化部, 教授 (50207271)
谷口 雅基 高知大学, 教育研究部人文社会科学系, 教授 (90163633)
御園 和夫 関東学院大学, 文学部, 教授 (50079422)
都築 正喜 愛知学院大学, 教養部, 教授 (50106019)
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Keywords | 発話力 / 聴解力 / 自己評価チェックリスト |
Research Abstract |
平成21年度、全国11大学(参加学生345名)で発話力・聴解力の検証を行った結果、発話力・聴解力いずれも指導前後で有意差が見られ、本研究の趣旨である英語教員を目指す学生の英語運用能力育成に一定の成果があったと言える。しかしながら、以下の改善が必要であることが同時に明らかになった。 【平成22年度への改正点】 (1) 練習問題の意図を明示した。 (2) 全体の練習問題を確認し、リスニング・スピーキングの問題の数を大幅に増やした。 (3) CDの録音箇所にはどの英語話者(例、アメリカ英語)なのかを明示し、学生及び担当教員への配慮 (4) 録音のミスがある箇所の再録を行った。 (5) 全体の量を減らし、また、文強勢・核強勢などの例外が理解できるように考慮した。 (6) 学生のレベルを勘案し、例外の中のさらなる例外については教授用資料に止め、テキストから排除した。 (7) TOEICテストの授業前、授業後の内容をレベルは同じにして変えた。 (8) テキストの章立ての順番を変更した。 (9) 参加校の先生方が使いやすいように教授用資料を変更した。 平成22年度では、上記の改善を行い、全国13大学(参加学生461名)を対象に発話力・聴解力に関する検証を行った。その結果、前年度と同様に発話力・聴解力共に実験前後で有意差が見られた。今回は、聴解力・発話力評価に実験前後異なったテストを活用したことで、参加学生の英語運用能力の向上が昨年度よりも更に明らかになったと言える。しかしながら、参加大学間での伸び率の違いが見られ、その主な要因は、参加学生のレベルが異なること以外に、参加教員間のテキストの趣旨、練習問題の意図の共通認識が十分に図れなかったことである。時間的・物理的制約の中で、参加教員間の連絡はメールのみであり、実際に全員で協議を行うことができなかった。また、教員間の教授法の統一もなされなかったことも今後の課題である。
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Research Products
(4 results)