2008 Fiscal Year Annual Research Report
学習者コーパスを用いた英文ライティング学習支援環境の構築
Project/Area Number |
20520514
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Research Institution | Tokyo International University |
Principal Investigator |
成田 真澄 Tokyo International University, 言語コミュニケーション学部, 教授 (50383162)
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Keywords | 英語 / 第二言語ライティング / 学習支援環境 / 学習者コーパス |
Research Abstract |
平成20年度は、これまでに収集した日本人英語学習者(大学1年生)による英文エッセイに対して、以下の2つの課題に取り組んだ。英文エッセイには、英語母語話者による評点がつけられているため、英文ライティングの習熟度別にグループ分けできる。 来年度に、習熟度に応じた英文ライティング学習支援環境の設計を行うため、その基盤となる言語資源(英語学習者によるオリジナル版と英語母語話者による添削版を対応づけ、さらに文章の情報構造に関連する言語情報を付加した英文エッセイデータ)の整備を実施した。なお、収集した手書きの英文エッセイは全て電子化済みである。 (1)英語母語話者による英文エッセイの単純添削と元の英文エッセイとの対応づけ61人分の英文エッセイに対して、なるべく元の英文を活かした単純添削を英語母語話者(長年、英文添削を仕事としている英語母語話者)に依頼した。さらに、添削結果と元の英文エッセイを対応づけた電子ファイルを作成した。 (2)文章の情報構造に関連する言語情報の検討と英文エッセイへの情報付加 文章の情報構造に関する先行研究を調査し、文と文の間で話題がどのように推移しているかという話題の推移に着目することとした。これに基づいて、文と文の間の話題推移パターンを分類し、その分類番号を上記の英文エッセイに対して付加した。 これらにより、英文ライティング学習支援環境の構築に必要な言語資源をほぼ開発できたため、今後、整備した言語資源をフルに活用した学習支援環境の設計に着手する。
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Research Products
(4 results)