2008 Fiscal Year Annual Research Report
IRTを援用したプロトタイプ理論にもとづく語彙テストの開発
Project/Area Number |
20520516
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Research Institution | Mejiro University |
Principal Investigator |
上田 倫史 Mejiro University, 外国語学部, 講師 (30343627)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中野 美知子 早稲田大学, 教育学部, 教授 (70148229)
筒井 英一郎 広島国際大学, 国際交流センター, 講師 (20386733)
近藤 悠介 立命館大学, 言語教育センター, 講師 (80409739)
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Keywords | 語彙習得 / 語彙テスト / IRT / プロトタイプ |
Research Abstract |
初年度においては、日本人英語学習者がよく間違える概念のよく似通った英語の基本動詞を選定し、分析を行った。行った分析は以下の通り。 1.日本語と英語で概念に違いがある英単語の多義語動詞、見る(see, look、watch, stare, gaze)、聞く(listen, hear)、話す(speak, talk, tell, say, utter)を学習辞典等やコーパス等を利用して摘出した。 2.1の結果に基づき、中学、高校の教科書で使われている語彙と照合して、実際の中学、高校の現場で使われているかどうかを調べる。また、度の語彙レベルに分類されているのかをJACET8000により確認をした。これにより、基本的な動詞を使用するという基準を満たすものを探すことができた。 3.複数の中学、高校の教員にインタヴューを行い、上記の作業で得られた単語が中学生、高校生に間違いを引き起こしやすく、習得が難しいものであるかどうかを調べた。これにより、2の作業ではじかれた単語(gaze, stare, utter)を高校生では習得上問題があるという理由であらたに採取した。 4.CGIなどを用いて、中学生、高校生、大学生に上記で集められた単語を使った文の産出実験を行い、実際の文例を集めた。 5.それぞれの持つ多義語動詞の意味の範囲の重複の程度をコレスポンデンス分析を使い、明らかにした。そのことにより、習得の困難度が異なるのではないかという予想をした。 上記の作業により、テスト項目を作る際の文例の基準および、習得における困難度がある程度予想することが可能となった。次に、分析1、3で得られたデータに基づき、項目作成を行った。(合計61項目)ここまでの成果は、環太平洋応用言語学会において発表を行った。 その後、作成した項目を用いて280人からデータを集め、その結果を用いて項目困難度を計算し、項目の精選を行った。
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Research Products
(1 results)