2008 Fiscal Year Annual Research Report
リメディアルの視点から-大学生の英語学習意欲減退調査と学習者自律へのニーズ分析
Project/Area Number |
20520529
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Research Institution | Tokyo University of Technology |
Principal Investigator |
植田 麻実 Tokyo University of Technology, コンピュータサイエンス学部, 准教授 (00184937)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石塚 美佳 東京工科大学, コンピュータサイエンス学部, 准教授 (90331503)
阿川 敏恵 恵泉女学園大学, 人文学部, 講師 (90409805)
奥田 祥子 大東文化大学, 外国語学部, 教授 (20054835)
カレイラ松崎 順子 東京未来大学, こども心理学部, 講師 (40454186)
阿部 恵美佳 大東文化大学, 外国語学部, 非常勤講師 (30468623)
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Keywords | 学習意欲喪失(demotivation) / 動機づけ(motivation) / 学習者の自律 / ニーズ・アナリシス / 英語 / 大学生 / リメディアル |
Research Abstract |
平成20年度に実施した研究の成果について:『具体的な内容』は、平成20年度は研究実施計画3年間の最初の年度であったため、その目的は、平成21年度実施予定の本調査へ向けての予備調査を行い本調査で使用する学生への英語の学習意欲喪失に関してのアンケートの作成の基本を作ることであった。3大学122名の大学生に対して、本研究メンバーによって、demotivationの原因、あるいは遠因となると思われる事柄を「項目プール」と呼ばれる手法により集め(Dornyei,2003)、それを44項目からなるdemotivationに関する項目と、25項目からなる、学生のニーズを分析するための項目とにわけ、4件法(すごく当てはまる、まあ当てはまる、あまり当てはまらない、全然あてはまらない)で答えてもらった。アンケート裏面には、付け足すべき項目や意見も述べてもらった。加えて、1大学30名の学生に、自由記述による中学入学以前から大学入学までの英語学習の動機に関しての経験を書いてもらった。それぞれの結果を、122名の4件法による結果の分析は因子分析および項目間の相関関係を出し、自由記述に関しては学生から挙げられたものから選択し本調査のアンケート案に反映した。 『意義・重要性』に関しては、希少な先行文献を丹念にあたってみることで、demotivationの調査が学生の自由記述によって項目づくりが行われたケースが多かったことから、教師による授業の経験からも項目を作ることの是非について議論する機会を得た。本調査では、大学生が教室以外で自律的に学習している度合いと英語学習意欲との関係や、動機を失わずにいる学生と失った経験のある学生への自由記述も盛り込むことが決まった。これらの項目と、demotivationを引き起こすと思われる様々な要因との関連性を調べる準備を整えたことは予備調査の意義といえる。 参考文献 Dornyei, Z. (2003). Questionnaires in Second Language Research: Construction, Administration, and Processing. Lawrence Erlbaum Associates.
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