思考力・自己表現力・問題解決能力育成の観点から見た言語教育プロセスの日英比較

2010 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 20520531
• Research Institution: Sagami Women's University
• Principal Investigator: 羽井佐 昭彦 相模女子大学, 学芸学部, 教授 (30285655)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 村田 久美子 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (10229990) ; 田地野 彰 京都大学, 高等教育研究開発推進センター, 教授 (80289264) ; 寺内 一 高千穂大学, 商学部, 教授 (50307146)
• Keywords: 言語教育 / 思考力 / 自己表現力 / 問題解決能力 / 日英比較 / 談話分析 / 英国教育システム

Research Abstract

平成22年度の研究実績の概要は以下の通りである。
1.英国の研究協力校の2校(初等教育機関であるThe Croft School、中等教育機関であるStratford-upon-Avon Grammar School for Girls)から得られたデータを基に、本研究の目的である思考力・自己表現力・問題解決能力の向上につながる言語教育システム探求のための詳細な授業談話分析を試み、両校への発表に備えた。
2.平成21年度の英国訪問の際に収集した、授業に関する教員へのインタビューデータ、及びウォーリック州教育委員会でGCSE(英国の一般中等教育終了試験)の評価担当者へのインタビューデータの転記作業及びその分析を行った。
3.平成22年11月2日(火)に神奈川県内にある日本の小学校を訪問し、小学3年生の国語の授業を見学し、録画データを収集した。授業談話分析及び日英比較に備え、授業データの転記作業を開始した。
4.平成23年度3月に英国の研究協力校への訪問を予定していたが、協力校の事情により3ヶ月延期して欲しい旨の連絡があり、3ヶ月の遅延のための出張旅費の繰越申請を行った。そしてその繰越申請の計画通り、平成23年6月24日(金)～7月2日(土)に英国に出張し、上記の研究協力校2校への学校訪問を行い、分析結果の発表及び調査内容の検証を行った。
5.得られた成果を国内にて発表するため、大学英語教育学会の全国大会に応募し、その審査にパスした。発表は平成23年度に行われる予定である。