2008 Fiscal Year Annual Research Report
初等教育における新しい機器を利用した英語教育研究-3年間の実践と追跡調査を中心に
Project/Area Number |
20520534
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Research Institution | Nagoya University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
大岩 昌子 Nagoya University of Foreign Studies, 外国語学部, 准教授 (50340360)
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Keywords | 初等教育 / 電子耳装置 / 英語音声教育 / 音響分析 / 聴覚音声学理論 / 公立小学校 / 音声習得 / 聴覚心理的分析 |
Research Abstract |
本研究は英語教育の最も早い段階.すなわち小学校に電子耳装置によって聴覚を英語に適応させる準備教育を導入した際の効果を考察、さらには文法的内容を学習する中学まで追跡調査することで、音声授業等で人材が確保されなくとも持続可能な音声教育法を探り、さらには小一大学での外国語音声教育の全体像を模索する端緒をつかむことを目的としている。電子耳装置による音声習得に関しては、既に成人、高校生を対象に実験を行っており、種々の効果が認められている。 本年度はまず名古屋市教育委員会からの聴き取りにより、名古屋市内の公立小学校における英語教育の実態を調査した。また実際に公立小学校の5,6年生を対象に英語音声の聞き取り状態を検査した。さらに英語の発音を音声収録機器により収録、聴き取りとの関連を聴覚心理的手法により検討した。 また、平成20年度は、実験校として決まっていた小学校では諸事情により実験ができなくなったため、名古屋市教育員会に実験校の選定を依頼、決定した。この公立小学校(名古屋市)に在籍する、5年生および6年生の22名を対象とした音声習得実験の準備、参加生徒の募集、電子耳の設置、使用するプログラムの作成が中心である。まず第1回までの実験として、小学校の学事暦を考慮し、平成21年4月13日〜7月9日までの、全20回を予定した。第2回目の実験は、9月〜12月を予定している。 また、名古屋大学にて平成21年3月14日に行われた『愛知・岐阜・三重英語学談話会』「小学校からの英語教育」に参加、小学校における英語教育がかかえる問題点、その意義、方法について議論を行った。
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